矯正方法は大きく分けると3つ。表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正です。それぞれの矯正方法のメリットや気をつけたいポイントなどを解説します。
表側矯正は長く利用されており、ほとんどの歯並びに対応できる矯正方法です。歯の表面に、ブラケットと呼ばれる小さな器具をつけてワイヤーを通して固定。約1ヶ月ごとに歯科医がワイヤーを調整しながら、歯並びを整えていきます。
昔は金属製のタイプしかありませんでしたが、近年は樹脂製やセラミック製など様々なタイプが作られています。
主だった矯正法の中では費用は控えめ。目立ちにくい素材を選べば矯正していることがわかりにくくはなりますが、どうしても矯正を知られたくない場合は他の方法も検討してみましょう。
表側矯正と同じくワイヤーを使いますが、裏側矯正では歯の表面ではなく舌のほうに装置を取り付けます。特徴は歯の裏側に装着しているので人から気づかれにくいことと、費用が高いこと。
他の矯正方法よりも高価なのには理由があります。まず、歯の裏側は表側と比べて複雑な形をしているので、装具は患者さんの歯の型をとって作らなければなりません。オーダーメイドなので時間と手間がかかります。
もう一つの理由は、ワイヤーの調整や装着などが表側矯正よりも難しいので、その分、技術が必要だからです。
マウスピース矯正は、透明な樹脂でできたマウスピースを歯にはめて行う矯正方法です。マウスピースは約2週間ごとに少しずつ異なる型に交換するので、その都度、使い捨てることになります。
歯磨きや食事の際には自分で取り外しますが、1日に20時間以上は装着していなければ治療計画に沿った効果は期待できません。
透明なので矯正していることに気づかれにくいことや、(飲食の際に外していれば)装具に食べ物が詰まる心配がないことなどがメリットです。マウスピース矯正の費用相場は表側矯正よりも少し高くなります。